+++ (19) スクール生活 その後 Part3 +++
そんなわけで、新たなる保育所に関するリサーチの日々がはじまった。
テキサス州のChild Developmentのサイトから、市内にある非営利の幼児教育関連団体が配布する冊子、その他Daycareに関するサイトーーーーと昼休みや仕事の合間に、猛勉強。
そしてそこでわかった驚くべき事実の数々。
アメリカでは託児所の認可基準から、保育制度の在り方そのものまで、すべて州によってばらばらに定められていて、アメリカ全土をカバーする法律もなければ管轄省庁もなにもない。
例えば子供と先生の比率-Ratioの基準も、ある州では乳児3人に対して保育者1人という基準を設けていると思えば、10人までOKという州もある。
基準があっても強制力がないというところもあるし、罰則規定も様々。
6歳未満の子供を持つ母親の60%が働いているというアメリカの、保育制度はほんとーーーにお粗末で、センターに対する公的補助はまったくと言っていいほどない。
しーかーもーー、テキサスの保育制度はその中でも群を抜いて悪いらしいのである。
ガー--ン
例えば、Ratio。 保育者1人に対して、定められている子供の数の最低基準は以下のとおり。
|
テキサス |
アメリカ全土の平均 |
| 12-17ヶ月 |
5 |
4 |
| 18-24ヶ月 |
9 |
5 |
| 2歳 |
11 |
6 |
| 3歳 |
15 |
10 |
| 4歳 |
18 |
10 |
| 5歳 |
22 |
10 |
保育制度の基準からいうとテキサスは全米で48位。
ちなみに、去年のカレッジフットボールは全米1位・・・・・・・。
さーらーにー、公的な補助がない分保育料もすごく高い。 テキサスの2歳児の平均保育料は月々560ドル。(約61000円)
0歳から5歳まで子供を預けると、州立の大学4年間の学費よりも高くつくそうだ。
そしてそんなに高い保育料を払っても、やっぱり設備面からすると日本の無認可の保育園並ーー。
また、保育者の資格からしても、テキサス州が定めている保育者へなるための基準は8時間のPre-service。 高校卒業の資格を持って、8時間の事前研修を受ければ、誰でも保育施設で働くことができる。
ちなみに美容師になるためには1500時間のPre-serviceが必要らしい。
他人の子供を育てる資格が8時間で、他人の髪を切る資格をとるには1500時間。 なんだかおかしいとおもいませんかーーー!
モンテソーリの始めとするスクールや、Daycareと呼ばれるいわゆる保育園、普通の家庭で子供を預かるファミリーケア、そしてベビーシッターやナニーなど、子供を預ける選択肢の幅はとても広い。
だけど、保育の質に大きなばらつきがあり、しかも、良質で安い保育園には希望者が殺到して、長〜いウェイティングリストができてたりする。
要するに、気軽に子供を預けることはできても、よい保育園を探すとなるとすごーーーく大変ということ。
悲しいかな、調べれば調べるほど浮き彫りにされていく、アメリカの保育制度の未熟さ。
アメリカのワーキングペアレンツが直面する仕事の育児の綱渡り。
ヨロヨロしながらもなんとか綱を渡っていて、ふと下を見ると、あまりの高さに気づいて、恐くなりとたんに落ちてしまうーーーー。
そんな現実に直面した私であった。
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