++ #06 エイットゥ!++




リビングの机の上に並べていた積み木が崩れた時、突然カイが発した言葉。 『エイットゥ』。
廊下を走っていて転んだときも
朝出した服が気に入らないと言ってTシャツを投げる。「エイットゥ」。

・・・・エイットゥ?  なんだーー?

これ、カタカナで書くと難しいんだけど、数字の8の”eight”のeighとtの間に日本語のちっちゃな「っ」をいれた感じーーと言えば想像がつくだろうか?
最後についている”T”の発音はむちゃくちゃ英語っぽい感じ。
日本語にある物を投げるときに言う「えいっ」とは少し違って、アクセントがイについて、エットゥ と彼は言っている。

何日か観察してみると、彼の中でその「エイットゥ」はふつーに一般的な言葉として消化されているようで、ある日は台所で用事をしていた私に向かって、「ママー、エイットゥになったーー」と言ってきた。

だーかーらー、そのエイットゥって何なのよーー。

ジョナと二人で、「カイくん、エイットゥってどういう意味〜?」と聞いてみたが、答えてはくれずーー。
母として想像で痛いという意味かなー、と思ってみたりする。 積み木が落ちて、積み木の気持ちになって「エイットゥ」。 自分がコケたら「エイットゥ」。
それとも物質が落ちるという行為そのものかーー?

考えてみると、これまでもカイは数々のいわゆるカイ語を考案していた。
一番最初のカイ語は「Marz」。 これは風船という意味だった。 それから「アマ、アマ」。これは欲しいという意味。
あとは今でも使っている「ぶー」とか。 これはおへそという意味。

どれもこれもある日突然言い出して、しかもカイは「えっ、あんたがたこの単語知らないんですかい?」とでもいうように当然のごとく使う。
そのうち親の私たちも、「カイー、Marzもらいに行こう!」などと我が家では一般語と化すのだけどーー。



エイットゥ。 もう少し観察して、意味究明に全力をつくそうと思う。


2/1/05





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