N's Little Happiness








++名前++



結婚してから「子供はしばらくお預け〜」と、夫婦二人の生活を楽しんでいた私たちだが、子供の名前は決めていた。 ただし、女の子の場合のみ。
女の子が生まれたら、英語名はHannah、日本語名は華、ハナちゃんにしようと思ってたのだ。

はなちゃんって響きがとっても可愛いし、意味も女の子らしくて素敵。 奇抜ではなくて平凡だけど、古典的で心に残る名前。 私もジョナサンもとっても気に入って、女の子だったらぜーったいに『ハナ』と公言していた。

でも20週でのウルトラサウンドで、男の子のシンボルが見えちゃった!

それから私とジョナサンの名づけの日々がはじまったのである。

外せないポイントとしては、私もジョナサンも『ハナ』のように日本語と英語で通用するような名前にしたかった。

それでまずジョナサンが考えたのが、『Kain』、聖書に出てくるケインとアベルのケインである。で、日本語では?と聞くと、 それが『金』『キン』!!  『キン』って??何?(爆)
しかもよくよく考えると、ケインってアベルの出来のよさに嫉妬して殺しちゃったんじゃなかったっけ?
キンも変だし、殺人者の名前はちょとねぇ。。。

ケインはあっさり却下されて、次に私が考えたのが『Kent』『ケント』。 なかなか良いかも〜と思ったけど、ジョナサンからタバコの名前といわれて却下。

それから、ジョージ、セイジ・・・・と考えたけどピントくる名前がなかなかなかった。
そしてその頃から『日本語と英語で通用するような名前』というのは難しいかも、と思い出した私達。 

第一男の子の名前って、バリエーションがほんっとに少ないのである。英語の名前にしても、リストでだーっと挙げられるくらいの数しかない。お陰で友達の中にも同じ名前の人が多いので、クリス〇〇、マイケル〇〇、ジェイソン〇〇と会話の中では苗字までつけて話さないと「クリス? クリス 誰?」ということになる。

私は男の子だし、ジョナサンの名前にちなんでJからはじまる名前でもいいなぁと思ったが、ジョナサンが絶対日本語の方がいい!と言い張るし、英語の名前は本当にバリエーションが少ないので、ターゲットを日本語に絞ることにした。

そんな時にふと出てきたのが『カイ』だった。 『カイ・KAI・海』ってアメリカ人にも発音しやすい名前だし、海って言う言葉の持つイメージもよい。 いいんじゃないの〜と俄然張り切った私だけど、ジョナサンに言うといまいちピントこないみたい。 でもその後いい案も出てこず、とりあえず暫定で生まれてくる子供の名前は『海』ということになっていた。 でもあくまでも仮である。

ところで、お腹が段々大きくなると聞かれる質問って決まってくる。まず「性別はどっちかわかった?」って聞かれて、「男の子だよ」って答えると、次には「名前はもう決めた?」とくるのだ。
ある日、久しぶりに会った友達に名前のことを聞かれて、「うーん、カイにしようと思ってるんだけどねー。まだはっきり決まってないの。日本語で意味は海っていうんだよ」と答えると、「いい名前!それに二人にぴったりじゃない」というのである。  私とジョナサンは「なんでぴったり??」という感じ。
彼曰く「ジョナサンはアメリカ人で直子は日本人だろ。アメリカと日本の間には何がある? 海じゃない! 二人の間に生まれてくる子供が二つの国を結んでる海っていう意味の名前なんてぴったりと思わない?」

ビンゴー!!!

その瞬間に『カイ』という名前がすっかり気に入ってしまった。

二つの国を結ぶのが『海』だなんてまさにその通り。
本当に私たちのベイビーにふさわしい名前! こんなすばらしい意味を思いつくなんて、ブライアン、どうもありがとう!!

かくして、子供の名前はカイとなった。

名前の由来を聞かれるたびに、「僕がアメリカ人で直子が日本人だろ。二つの国を。。。。」とジョナサンはさも自分が考えたように説明している。

カイ、生命の源 海のようにたくましく、優しく、心の大きな人間に育って欲しいと母は願っているよ。



4/19/03




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